お正月の風習,お屠蘇で延命長寿

 元日の朝、お屠蘇で邪気を払い長寿を祈念する習慣があります。平安時代から伝わるこの習慣は、もとは中国から伝えられたものですが、その由来について諸説あるようです。

 お屠蘇の材料は漢方でもお馴染みの薬草たちです。一般に朮(じゅつ)、桂皮(けいひ)、山椒(さんしょう)、丁子(ちょうじ)、桔梗(ききょう)、防風(ぼうふう)などが用いられます。朮には胃腸機能を高め、水分代謝を促す働きがあります。桂皮・山椒・丁子は身体を温め血流をよくしたり、抗菌・駆虫作用があります。桔梗は去痰や排膿に働き、防風は発汗・抗菌作用を有します。この内容をみますと、お屠蘇は単なるおまじないや迷信ではなく、まさに感冒や食中毒を防ぐ処方といえるかもしれません。ただし、飲みすぎにはご注意を!

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