自然治癒力を高める食事

難しい放射線対策

 先日,「放射線被曝から子どもを守るために」という講演を拝聴しました。講師は小児科医師で,以前からチェルノブイリ事故の被害にあった子ども達を助ける活動をされてきている方です。

 被爆には大気中の放射線を外部から浴びる外部被爆と,吸い込んだ空気や汚染された食物によって被爆する内部被爆があります。確実に被爆を防ぐには,汚染地区を離れ,食材は一つ一つ検査して用いることしかないそうで,実際には難しい問題です。まずは自治体などがさらに検査態勢をしっかりと整え,検査結果を包み隠さず公表することが求められます。

 講師の先生が最後に強調したことは「人間には自然治癒力があるのだから,生活習慣を整え,免疫力を落とさないようにしましょう」ということでした。もともと自然界には放射線が存在します。その微量な自然の放射線の影響に対しては,私たちの体は十分な修復力を備えているのです。食事・睡眠・運動などを改善し,ストレスを発散して心身の状態をよりよくしていくことが大切だということでした。

自然治癒力を高める食事

 体を元気にして自然治癒力を高めるには,元気のあるものを食べることが大切です。元気のある食べ物とは,旬の新鮮な野菜や海産物,米,雑穀,豆,胡麻などの種子類,また微生物が長い時間をかけて作り上げる発酵食品などが挙げられます。ビタミンやミネラルが豊富で,強い生命力を持っています。一方,砂糖や油などをふんだんに含む高カロリーのものは即効的なエネルギーにはなりますが,ミネラルやビタミンの消耗が激しくなったり,アレルギー体質の原因になるといわれています。

 日本は四季が明瞭で緑と水の豊かな国です。稲や多くの野菜は日本原産ではありませんが,昔に隣国から伝えられ,日本の気候風土にあったものが定着し,自生する山菜や海産物とともに和食を支えています。このように考えますと,まさに太陽と地球の恵みのもと,命をいただきながら,自らの命を育んでいることを痛感します。

 最後におすすめしたいのがよく噛むことです。噛むことには消化吸収の面だけでなく様々な健康効果が報告されていますので,機会を改めてご紹介したいと思います。1口30回以上噛むことを心がけてみて下さい。

戻る